【 Podcast 】アートワークを味方につけよう(前編)

今回は「ポッドキャストとアートワークの関係」について考えてみます。ポッドキャストのアートワークには2種類あります。番組用のアートワークと、音声用のアートワークです。番組用のアートワークには、番組タイトルや配信者の顔などがデザインされたものが多く、音声用のアートワークは、エピソードの内容に沿ったイメージで作られる事が多いようですが、中には番組用アートワークを音声に流用しているケースや、アートワークをいっさい使っていない番組もあるようです。


「うちの番組はトークで勝負してるんじゃ。画像の助けなど不要じゃ!」という気骨溢れる配信者や、画像作りのノウハウもセンスも持ってないし、そんな事に使う時間なんかない。という方もいらっしゃるでしょう。たしかにオリジナルの画像を1から作るのは簡単ではないかも知れませんが、少なくとも番組用のアートワークだけは用意しておきたい。ナゼかというと、実はとても重要だからです。

ためしに、人気のポッドキャストが一目でわかる iTunes Store のランキングページを見てみましょう。多くのリスナーはこのランキングを眺め、気になる番組が見つかったら試聴して、内容が気に入ったら購読する。という行動をとるはずです。ここでアートワークの威力が炸裂します。「見る」の関門を突破した番組だけが「聴く」に辿り着けるのです。


ちなにみ、上記のランキングページですが、アメリカ版の iTunes Store と比較してみると、その色づかいやタイトルの入れ方、全体的なインパクトの強さなど、デザイン的なアプローチの仕方にそれぞれのお国柄が現われていて面白いです。


次回の後編では、Apple が定めたアートワークのルールや、音声ファイルに画像を埋め込む方法などを解説します。