Apple がポッドキャスト・ランキングの「不正操作」に対処?

2018年10月9日付けの「BUSINESS INSIDER」の記事「It looks like Apple fixed a problem with 'manipulation' on the top podcast charts」によると、週末に iTunes Store(Apple Podcasts)のポッドキャスト・ランキングが、とても奇妙な動きを見せ始め、ポッドキャスターたちが「変だぞ変だぞ」とザワめき出したのだとか(この記事には明記されていませんが、アメリカ版 iTunes Store での話だと思われます)。で「どうなってるんだ? ランキングがおかしいぞ!」と、Apple にコメントを求めたものの、Apple からの返答は一切なく、この怪現象は火曜日までに収まったため、Apple が水面下で何らかの対応をしたのではないか‥‥という記事。


たしかに「人気がある」とは到底思えない番組が、いきなり1位に飛び込んでくれば、誰だって不思議に思うでしょうね。で、今回の出来事について、ポッドキャスト業界の関係者は「偽の iTunes アカウントを使って購読合計を引き上げるクリックファームが存在する」と考えているんだそうです。「クリックファーム? えーっと、クリックの農場?」聞き慣れない言葉だったので調べてみました。

【 クリックファーム 】
(別名デバイスファーム、携帯電話ファーム)
不正なクリックを実行するために使われる
モバイルデバイスが集合した場所。

ん〜、わかるような、わからないような‥‥何百台か何千台かの携帯電話を用意して、そこから一斉に不正なクリックを行なう‥‥的な事なんでしょうか。ある記事によると、この手口を使って「いいね!」1000個を3000円、「フォロワー」1000人を1500円くらいで請け負う業者がいて、アメリカでは著名人や政治家までもがこのサーヴィスを利用しているんだとか。

それはそうと、皆さんはあの Apple のランキング、気になさってます? はたしてあのランキングに「ズルをしてでも手に入れたい」と思えるような影響力があるんでしょうか? もしかしたら日本とアメリカでは事情がまったく異なるのかも知れませんが、そもそも Apple は「どうやって順位を決めているか」を明らかにしていません。あのランキングが、今のポッドキャスト界をありのままに反映しているのであれば、一喜一憂の価値もあるでしょうが‥‥